【本感想】バタ足ノンデュアリティ【金森 将著 ナチュラルスピリット】
こんにちは、康一です。
今回は、東京練馬区出身の「金森 将(かなもり しょう)」さんが書かれた本の感想です。
私の自己紹介を、少し。
私は現在、ヒーラー・カウンセラーとして、高次の存在「スルタン」からのメッセージを、お伝えする活動をしています。
読書が趣味で、年間300冊を読みます。
普段は、クライアントのお悩みを聞き、スルタンからのメッセージをお伝えし、ご相談者様のお悩みを、解決しています。
述べ約13445名様に、ヒーリングをさせて頂きました。(2020年1月現在)
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解説動画
本のタイトル、著者名
本のタイトル
バタ足ノンデュアリティ
著者名
金森 将(かなもり しょう)
著者のバックグラウンド
東京練馬区出身。30歳を過ぎて願望実現にはまり、40歳を過ぎてケーキ 店を持つ。50歳を過ぎて覚醒を体験する。波のように絶え間なく押し寄 せる気づきの中身をブログに書きはじめると、みるみるアクセスが増え、 「ノンデュアリティがわかるようになった」「嫌いだったノンデュアリティへ の考え方が変わった」などの声が寄せられるようになる。
新たにウェブサイトを立ち上げ、メール講座やセッションをスタートさせるなど、 ノンデュアリティライター、スピーカーとしての活動の幅を広げている。
ケーキ店オーナー。愛妻家。元サーファー。
何について書かれた本?
簡単に要約すると「ノンデュアリティについて、エッセイ風に書かれた本」です。
- ノンデュアリティって何?
- 目覚めるって、どんな感じ?
- 事実に触れるって、どういうこと?
について、理解できる本です。
読むべきポイント3つ
ポイント1
まず、この本の最大のポイントは「ノンデュアリティ」について、非常に分かりやすく書かれている点です。
実は、私自身「ノンデュアリティ」についての知識は皆無でした。
最初、書店で本書籍を見た時「何、この変なタイトル(ごめんなさい)」と感じたのですが、なぜか、ピン!と来るものがあって、手に取りました。
ノンデュアリティ? バタ足? 何の事だろう・・・
「ノンデュアリティ? なんとなく聞いたことはあるけれど、なんだったっけ?」というぐらい、ほぼ知識ゼロの状態で、読み始めました。
(ちなみに、ノンデュアリティとは、ざっくり言うと、非二元論、すべてはひとつ、という意味です。)
しかし・・・
非常に気づきが多くあった一冊でした。
多読の私で、年間300冊近く読みますが、久々のヒットでした!
著者の軽妙な語り口が、とても読みやすく、しかも著者自身の体験をもとに書かれているので、とても説得力がありました。
ノンデュアリティと聞くと、
- すごく難しそう
- 以前理解しようとしたけど、挫折した
- 自分がいない? どういう意味
- すべてはひとつ、といわれても・・・
と、なんだか「ふわっ」とした感じでしたが、本書では「それは日常で起こっているもの」と語られています。
そう、この「日常感」が、この本の最大のキモだと感じました。
覚醒、目覚め、ワンネス、全体性、など、スピリチュアルな世界で、言葉ではとらえどころが無いテーマを、エッセイ風の文章により、軽いタッチで理解できます。
ポイント2
どうすれば、「ノンデュアリティ」を体感できる? その方法が書かれています。
やり方は簡単で、身体を使って「瞬間」を感じること。
頭で「理解」するのではなく、あくまで「感じる」事を勧めています。
でも、そんなに難しい事はありません。
眼で見る物、耳で聞こえる物、身体で感じる物、舌で味わうもの、鼻で香るもの。
そして、次々に浮かぶ「思考」も、瞬間瞬間に「自動」で湧き上がる物。
その事を、思考ではなく「ああ、そうなんだ」と感じて、腹に落とす。
この「腹におちる」「腹にすわる」感覚が大切だ、と語られています。
私も、スルタンから、
- 今、しかないよ
- 過去も未来もないよ
- 相手もいないよ
- 自分もいないよ
- 全体と離れたことなど、一度もないよ
と、言われていました。
感覚では分かっていたのですが、これを言葉で話すのが難しい。
そのジレンマを、ぴょん! と飛び越えてくれたような、そんな内容でした。
ポイント3
この本の中の、もっとも印象的だったページが「ドーナツの穴」の話でした。
「自分」なんていうものは、ドーナツの「穴」みたいなものなんです。
たしかにドーナツ事態ははあります。その中心には、たしかに「穴」もあります。
けれども、「穴」だけなんて捉えられないんです。
中略
確かに見えてはいるんですけど、ただの「穴」であり、実際には「ない」んです。
ドーナツを食べてしまえばわかりますよ。「ない」ってことが。
このドーナツの話を読んで、私は「村上春樹」の小説を思い出しました。
村上春樹の小説やエッセイには、多くの「ドーナツ」のセリフがあります。
たとえば、
「ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、それでドーナツの味が少しなりとも変わるわけではないのだ。」
これは、村上春樹さんの初期の小説「羊をめぐる冒険」にでてくるセリフのひとつです。
おもしろい一致だな、と感じながら、読んでいました。
ドーナツの穴=「自分」を「ない」と捉えても「ある」と捉えても、ドーナツ=「世界」が変わるわけではない。
この事実を、「あたま」ではなく、日常の「事実」として捉え、「ああ、そうなんだ」と腹に落とすことが、ノンデュアリティの理解につながると、感じました。
ちょっと同意できなかった点
同意できなかった点は、ほぼ「ゼロ」でした。
唯一、これは、テーマ上そうしても避けられないのが、ノンデュアリティを「言葉で伝える難しさ」が残る点です。
このテーマがそうしているのか、はたまた、言葉自体の限界なのか、かゆいところに、手が届きそうで、届かない、もどかしさを感じてしまいました。
でも、それは、私が日常に戻って、日々、「ばた足」を繰り返すように、日々の中で、実感として時間をかけて落とし込んでいくしか、ありません。
そして、なにより救いなのが、その「もどかしさ」は、著者の軽妙な文章が補って余りある点でした。
私の感想と、おすすめ度
本の全体の感想
正直この本は、たくさんの人に、手に取って欲しい本です。
よく、この本を出してくれた! と、著者さん、出版社さんを絶賛したい。
しかも、タイトルが「バタ足」です。一目見て「何の本か分からない」エッジの効いたタイトルです。
もしかしたら「ノンデュアリティ」という言葉を知っている人しか手に取らないのでは?
しかし、内容はとても深い。
そして、私が日々「どうやれば伝わるんだろう・・・」と悩んでいた事が、しっかりすべて語られている。
何か、具体的な問題が解決する本ではありません。
でも、そういう本は、他の本に任せればいいと思います。
この本は、真正面から「この世界の真実」が語られている、とても貴重な本だと感じました。
おすすめ度
星5つ ☆☆☆☆☆ 永久保存版にして、何回も繰り返し読みたい本になりました!
こんな人におススメです
- ノンデュアリティって言葉は知ってるけど、詳しくは知らない方
- 昔ノンデュアリティについて学んだけれど、難しくて挫折した
- 世界の真理や、真実が知りたい方
- スピリチュアルな考えが大好きな方
- 現在、スピリチュアルなお仕事を実際にされている方
追伸
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